ラグビー経験は全く問いません。くるみクラブの素晴しい環境で、素晴しい仲間づくりをしませんか。

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くるみクラブ紹介

蔵王クラブハウス

手作りの施設

手作り(毎日新聞・昭和四六年八月二四日)

くるみクラブは昭和三九年中央大学の体育講師桑原寛樹氏の情熱で結実した。彼は元から型破りのプレイヤーであって、理論的にラグビーに各種の競技を取り入れ、面白いスポーツを教えた。
そこでOBまで入れると3百人に近いグループにまで発展したので、このグループが宮城県蔵王町に建設した約1万5千平方メートルのラグビー場とクラブハウスは、そのたくましい若者の一糸乱れぬチームワークの結晶である。しかしもちろん資金があったわけではない。その砦は学生はアルバイトで貯蓄し、若いOBはボーナスをそのままそっくり返上し、更にはグループたちは早朝から夜まで雑木林をきり開き、カンナやノコギリの手慣れぬ仕事に汗は青春最高の思い出だとして棟梁を助けた。それはいつも学生たちに大きな夢を託した桑原氏の情熱に支えられて実ったといえよう。この不可能を可能にした努力は、社会の荒波に負けない根性につながる。

いまの日本のスポーツ界ではクラブスポーツの発展がようやく叫ばれてきた。文部省も体協もそれを旗印にしている。
しかし外国のような理想的なクラブスポーツは並大抵ではひっきょう畢竟できまい。レジャースポーツブームにかき回されている青少年にスポーツの楽しさを教え得る指導者がまず必要であると同時に、又青少年の夢を果たせるだけの環境をつくり、それが発生的に結ばれなければならない時である。中大くるみクラブの大きな成果は、その数少ない貴重な一例だと思う。

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